天満堂へようこそ -2-
水族館ではムーは魚を追いかけ、デパートでは試食コーナーのある地下食品売り場で走り回り、フレンチのレストランではしっかりお肉まで食べすっかり満足なようで、自然に笑っていることに自分は気づいてなかった。

「良い顔になりましたね」

「え?」

「会うたびに暗い顔をされてたので。それに私も姫がどのような生活をしているのか知ることができてよかったです」

「これ、ルーカスさんもしたいのかな?」

「彼は水族館よりは夜の飲み屋さんなどに行きたがるでしょうね。かなりお酒を飲みますから」

「結月さんは飲まなかったけど?」

「姫も酒豪ですよ?飲まないときは飲みませんが」

「へぇ。でも居酒屋なら俺はいれるな......飲まないけど」

「彼もまた知りたいと思っていると思います。我々には想像もつかない世界なので」

「天界にはこうゆう町とかないんですか?」

「このようなビルとかはないですね。なのでまた人間界は面白いと思いますが」

ある意味どのような生活をしているのかがとても気になって仕方なかった。
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