天満堂へようこそ -2-
二日目、見るところもないので暇を持て余していたら、ちょうど結月が起きてきた。

「もういいのか?」

「体力満タンだからな。準備は良いか?」

「俺はいいが、調査とやらは?」

「今からだ。ユーリ準備は良いか?」

「はい。こちらの方に」と広い庭に行くと、大きな魔方陣が書いてあった。

外側に訳の分からない文字。変な紋様に真ん中には大きな何も書かれていない場所がある。

「何だこれは?」

「ルーカス、ムー、今からこの中に入ってもらう」

「僕も?どこかに行くの?」

「いいか?この中に入ったら、感情や考えることはやめろ。そこら辺の石にでもなった気でいろ」

「は?」

「今から天界の王宮を覗く。遠見の魔方陣だ。
少しでも物音をたてたり、感情を露にすると相手に感ずかれると言うデメリットがある。少しでも奏太のところに行くのに最短の道が知りたい」

「わかった。おい!ムーも鳴くなよ!」

「う、うん......僕頑張る!」
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