天満堂へようこそ -2-
「これなんだが、緊急の時にばらまけ。直ぐに相手は眠りこけるが、その時は一応息は止めろ。まぁ、使うことはないと思うが」

「俺たちには無害か?」

「天界人用にしてある。一応だ一応。でだ、あの部屋から薬で限界には戻れるが、入ったら多分リアムの十八番……弦が出てきて拘束されるはずだ。あれはユーリやルーカスの炎でも切れるかどうかんからん。だこら私が先頭で行く。で、一部の魔法陣に傷さえつければ効果はないから、合図してから入ってくれ」

「分かった。お前もわかったか?」

「うん。えっと、怖かったら噛んでいい?」

「存分に噛め! 」

「分かった!僕、噛む!」

「なんか違う気がするが、お前が入ったらユーリが奏太をこちらに戻す。ムーも一緒でいいのか?」

「そうしてくれ。じゃあ、行くからな!」

そう言い、残り10分程度て次を飲めと言われ、また淡い光に包まれると王宮の門前だった。
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