天満堂へようこそ -2-
「1人でも出来たんじゃ……」

「馬鹿か?あちらに帰る魔力も必要になるかもしれんし、あの熱さの物は私には触れない。魔界の熱と同じだから頼んだんだ。次は扉だが、蹴ったら開くだろ」とケリを入れるといとも簡単に開いた。

「リアムのことだからな、そこら辺に罠が仕掛けてあると思う」

「予想済みだろ?」

「ある程度はな……だが、王宮内に入るには戻って行かないといけない。一度門に出た方がいいかもしれん」

「衛兵が素直に入れるとは思わん」

「倒してけばいいだろ?」

「俺かよ!」

「私もするが、まず出たところに魔法陣がある。左に50cmほど飛べ」

言われた通りに飛び回避すると、ゴゴゴゴゴと音がし、上の天井が降りてくる。
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