天満堂へようこそ -2-
走るだけ走り最初の階段のある場所まで行き、上へと登る。
何とか切り抜けたが、余りにも稚拙だ。
まだ何かあると考えた方がいいだろうと思っていた矢先、外に出た瞬間上から矢が雨のように降ってきた。
すかさずルーカスも包み込む防御の膜をはる。

「ルーカス、気配消す薬あるな?」

「二本ある」

「3分の1飲め。玉座までは見えなくなる」

「リアムには?」

「見えん」

そう言われ薬を飲む。
王宮内に入るまでは結月の防御膜のおかけで助かったが、中に入ると所々兵はいるが、道は開けているので一気に玉座まで進む。

王の間に入ると、王とリアムの2人だけがいた。

ちょうど効果も切れたので姿を目の前に現す。

「姫!」

「おっさん、リアムから離れろ!」

「出来んのじゃ」

気配を辿ると弦で拘束されている。

「ルーカス、その姿久々に見た。似合ってるぞ?」

「あ?黙れ!誰のせいでこんなカッコしてると思ってんだ!」と元の姿に戻る。
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