天満堂へようこそ -2-
「あの、ありがとうございました」

「お礼を言うのはこちらの方です。姫でしたら絶対に連れていってくださらなかったでしょうから」

「もし、俺が天界に行ける日が来たら案内してもらえます?」

「えぇ、姫とムーさんとお越しください。何もないところですが、1つ姫が作ってしまったお茶屋さんがあるので、そこにも行きましょう」

そういって、リアムは天界に帰っていった。

公園の池の前にあるベンチで今まで話していたのだが、ムーは近くを遊び歩いて帰ってこない。

「ムー?どこだ?こっちこーい!」

「まってー」

全く目を話すとすぐに遊びに行くんだから。
そう思いながらも声がしたのはかなり離れている。
気になるので腰をあげ、声のした方に向かって歩く。

「ムーどこだよ......」
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