天満堂へようこそ -2-
「その魔力が高いと判断した基準は?」
「結月よ、お前は赤ん坊の頃から目の色が変わったり、おもちゃを自分で引き寄せたり、生まれながらに自然と魔力と調和して行った。しかし、あの子は人間の年で言うと一つか二つくらいの頃、突然周りのものを吹き飛ばしてしまったんじゃ。たまたま泣いた時に。家具やベッド等粉々になってしもうた。その時、乳母と使用人1人をつけ、王宮の外の魔界側に近い所、誰も近づかんところに屋敷を建て住まわせた。その時リアムは人間界へ行っておったから何も知らぬ」
「私が方々旅してる頃だな」
「ちょっと待て、魔界に近いなら、そんなに大きい魔力ならばこちらにも感じるはずだ」
「結界を張ったの。私と姉と、天王と、その兄君で。目眩し出来てたわ……ずっと。居なくなったのに気付いたのは、使用人が報告に来てからよ」
「どの位経ってたんだ?」
「こちらの時間で2週間ほどかしら?乳母も一緒に居なくなったの」
「あのばぁさんか……」
「おばあちゃんが?僕にミルクくれた?」
「そうだろう、最後に私に気づいていたと言ったからな。分からなかったとは、かなりの使い手か?」
「結月よ、お前は赤ん坊の頃から目の色が変わったり、おもちゃを自分で引き寄せたり、生まれながらに自然と魔力と調和して行った。しかし、あの子は人間の年で言うと一つか二つくらいの頃、突然周りのものを吹き飛ばしてしまったんじゃ。たまたま泣いた時に。家具やベッド等粉々になってしもうた。その時、乳母と使用人1人をつけ、王宮の外の魔界側に近い所、誰も近づかんところに屋敷を建て住まわせた。その時リアムは人間界へ行っておったから何も知らぬ」
「私が方々旅してる頃だな」
「ちょっと待て、魔界に近いなら、そんなに大きい魔力ならばこちらにも感じるはずだ」
「結界を張ったの。私と姉と、天王と、その兄君で。目眩し出来てたわ……ずっと。居なくなったのに気付いたのは、使用人が報告に来てからよ」
「どの位経ってたんだ?」
「こちらの時間で2週間ほどかしら?乳母も一緒に居なくなったの」
「あのばぁさんか……」
「おばあちゃんが?僕にミルクくれた?」
「そうだろう、最後に私に気づいていたと言ったからな。分からなかったとは、かなりの使い手か?」