天満堂へようこそ -2-
翌朝、開店前に公園の池に行くとこっちだよと引っ張るムーについて花壇の中にはいる。
本当はダメなんだろうけど幸いにも人が居ないので付いていく。
クンクンと臭いを嗅ぎ、昨日ここにいたんだけど......と、辺りを探している。

「いた!」

葉っぱの下で小さくなってる小さい人が本当にいた!

「本当だ」

「でしょ?」と鼻でツンツンし、声をかける。
怯えたようにこちらを見てくる小さい人に、天満堂の名前を出す。わかってくれれば良いが......

「天満堂......天満堂って言いました?」

パタパタと顔の前までふらふらと来たが、人目につくと行けないのでと言いポケットに入ってもらう。
ここでは目立ってしまうのでと事務所の方に来てもらうことにした。
< 16 / 196 >

この作品をシェア

pagetop