天満堂へようこそ -2-
「ユーリ、どうだ?」

「どちらの方でしょう?」

「両方だ」

「魔方陣の方はまだもう少しかかります。一種の呪いのようなものですね。私が好きで良く読んでいたのでなんとかなりそうです。お腹の方は、胸の中に損傷はなし、腹の腸ですね。ちぎれてます」

「たまにズバッと言うな、ルーカスに聞こえてるんだぞ?」

「失礼しました。ですが二つを見ながら話すのは結構大変でして......」

「だろうな。施術の間たまに血を拭いてくれ」

「畏まりました」

そう言いながらもどんどん切っていく。
なにもない状態なので、必要の無いものはどんどんと床に投げ捨てて。
途中で来た衛兵も気絶してしまった。

「ルーカス聞こえるか?今、綺麗になった部分を繋げたら終わりだ......ルーカス?」
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