天満堂へようこそ -2-
「誰だ?結婚だのと抜かしたやつは」

「外まで聞こえていたみたいだぞ?」

「嘘だろ?」

「本当のようでございます」

「嘘だから良い。でだ!」「良くないわ!」

「良いから聞け!リアムの方は拷問が待っているだろう。魔界だけではなく天界も幻界もそのような事があれば容赦はしないからな。それでも会いに行くのか?」

「行く」

「付いていく。その代わり医者として言う。あまり興奮すると縫ったところが切れて中身が出るから気を付けろ」

「お前も言い方ってものがあるだろう?」

「ユーリの真似だ。ただし、今回は手術の道具が全部揃って無い状態でしたからな。しばらくは大人しくしてくれ。後で薬も調合する」

「わかったよ......一発は殴りたかったんだがな」

「諦めろ」

戻ってくるまで寝ていろとだけ言い、ユーリを使いに出して材料を調達する。
さすが王宮と言ったところか、薬師のところにいけば全部揃ってしまったらしく、煙が結構でるのでと庭先を借りて煎じる。
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