天満堂へようこそ -2-
紙を見ながら寝室に続く扉に丸を書く。
扉が茶色いので思ったよりも目立つ。

「大きさってこのくらいでいいのかな?」と30cm程の円を見てからムーを見る。
貼り付けた紙を見ながら間違えない様に書いていく。

「よし!で、これからどうするかだけど、ユーリさん待つんだよな?」

「って言ってましたけど……」

すると、魔法陣が虹色に光り中から手がニョキっと出てきて、麻袋が1つ床に投げ出された。

その後もリュックや靴、本などいくつか床に散らばったと思った所で、ユーリが出てきた。

「ユーリさん?」

「失礼いたします。以外に大きく書いてくださったのでたすかりました」

「あの、この荷物って……」

「姫のでございます。今片付けますので」

「ってことは?」とムーと顔を合わせる。
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