天満堂へようこそ -2-
「このままじゃダメなのか?」

「姫の魔力は大きいですから、この魔法陣では無理なのです。姫の部屋からは私は行き来できることが出来る許可は頂きましたが……早く帰らないと無理しそうですから」

「ですね。無事がわかっただけでも良かったです。な、ムー」

「うん♪早く会いたいよ」

「近々お戻りになられますが、まだ無理はできませんので、私もこちらでご厄介になる事になりました」

「あ、じゃぁ部屋いりますよね」

「決まるまで奏太さんの部屋にいさせて頂ければと……」

「いいよ。布団になるけど」

「構いません。姫が戻られたら詳しい話が聞けます。まだ話したがらないので」

「どこで見つかったの?」

「ムーさんが最後に見た部屋です。兵は残してましたので連絡があり城へ連れ帰りました。こちらとは時間の流れが違うのであちらでは1年も経って無かったのですが」

「じゃぁ、とりあえずその荷物運んどこうか。
部屋の方でいいのかな?麻袋は薬の保管庫だよな」

「はい。薬の方は私が。扱い方を聞いてきました」

「じゃぁ鍵開けるから」と部屋を出る。
もうすぐ帰ってくると聞いただけで嬉しさが込み上げてくる。
早くルーカスやリアムさんにも教えてあげないと……
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