天満堂へようこそ -2-
「誰が魔女だ!魔女みたいなのは見たことはあるがそこには大鍋がなかったんでな!欲しくて買ってしまったわ!」

「こう、童話とかに出てくるおばぁさんが、ヒィーッヒッヒッヒ!って混ぜるのあるじゃないですか。あんな感じで混ぜるんすか?」

「お前の発想と私の発想と良く似ているが、そんな変な声は出さないから安心しろ」

「大鍋でお茶を沸かしてた方が何をいってるんですか?」

やってたんだ!でも似合ってるかもしれない......

「奏太、今似合ってるとか思ったか?」

ブンブンと首を横に降り、もくもくとパンを食べてごまかす。

「俺、今日発注かけるんですけど、これからどうしたら良いですか?」

「そうだな。ユーリが出ればまた客が来るだろうから、前に出た商品を中心に倉庫一杯分注文しといてくれ」

「あと良く聞かれるんですけど、入浴剤どうします?」

「仕方ない。あれはすぐにできる。今から作って、寝ることにする」
< 30 / 196 >

この作品をシェア

pagetop