天満堂へようこそ -2-
待っている間にムーが入り口に来たのでひとまず繋ぐ。

「寒かったら小屋に入ってろよ?」

「うん。ねぇねぇ、姫が大鍋でなにか作ってたんだけど......僕たち幻界いったでしょ?
あの時におばぁさんにしつこく大鍋とか、ヒーッヒッヒッヒとか言ってたんだけど、今も言いながらやってて怖かったよ?」

やっぱり言ってたんだ......

「聞かなかったことにしとこうよ。何だか突っ込んじゃいけない気がする」

「だよねー。前に読んでもらった絵本も魔女のおばぁさん言ってたし。姫は魔女になりたいのかなぁ?」

「さすがにそれはないだろ!大体なんでかき混ぜるだけで変な呪文みたいにヒッヒッヒとか言ってるのか理解できないよ俺は!」

「ユーリさんもあきれてた」

そうだろうな。
でも、忠実な僕って感じだったからきっとなにも言わないんだろうなぁ。
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