天満堂へようこそ -2-
大丈夫じゃなかった!
閉店してからゆっくりお風呂に入り、ムーも綺麗に洗った。
ご飯を食べいつも通りに就寝起床。

朝の支度をし、朝食を食べムーの朝の散歩に出て帰ってきてみれば、これだ。

大行列!

「なぁ、ムー、俺達もう一回散歩行っていいよな?」

「う……うん。僕、お鼻痛いよ……」

そう言って踵を返そうとした時、ドンと人にぶつかってしまった。

「すいません。大丈夫ですか?」

「大丈夫です。僕の方こそ余所見していたのですいませんでした」

まだ、若いであろう男性を見ると見事な銀髪。
隣には俺と変わらないか、少し年下の女の子を連れている。

「もう、フレッド気をつけなきゃダメじゃん。
ごめんなさいね、この人本当におっちょこちょいで」

「いえ……」

「あ、そうだ。天満堂ってあの行列でいいんですか?」

「はい。でも、開店までまだ2時間はありますよ?」

「あなた、従業員?」

「まぁ。そんな感じです」

「私達、天満結月さんに会いに来たんだけど……」

「え?」
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