天満堂へようこそ -2-
「あのー?」

「あ、ごめんなさい。騒がしくしちゃって」

「もう一度読んできますので......」

「いいですよ。待ちますから。ね?」と、銀髪の人を見る。

「はい。早い時間から来たのはこちらの方ですから」

そう言って貰えるのはありがたいが、30分もたってるのにまだ来ない。
直ぐに行くの直ぐは結月にとってどのくらいなんだろうと考えてしまう。

「ねぇ、あなた高校生?」
と突然話しかけられ、はいと返事をする。

「いいなぁー。私も行きたかったな。何年生なの?」

「3年でもうすぐ卒業です」

「私16なの。年上なんだ!敬語は使わないでね?私かたっくるしいの嫌だし、同年代の人って周りににいないから」

「ローズ様でもそれでは......」

「神崎うるさい!
フレッドいいかなぁ?」

「構いませんよ。ですが彼は......」

「良い匂いだろう?涎が出そうなほど」

「ちょ......いつの間に。ムーまで!
お客さん待たせたらいけないじゃないですか!」

「奏太もうるさい!」
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