天満堂へようこそ -2-
「神崎黙ってなさいよ?すいません煩くって。私も困ってます」

「だろうな、小姑みたいに見える。頭は固い、冗談も通じない、まだ500年ぐらいのものだろう?私は倍生きてるからな。年上は敬え」

「大当たり!何でわかったんですか?」

「見れば大抵はな。
小耳に挟んだんだが、今はvampire同士の争いがあると聞いた」

「そうです。
伝説でしかない青の一族まで復活してしまい、白・赤・緑は同盟を結びました。
黒の一族は半vampireを増やしているところです。
奏太くんの匂いはとても危険だと思いますが」

「そうか、教えてくれて感謝する。奏太の匂いについては考えていたところでな。匂い消しの薬を飲ませる予定だ。
で?その男はお前の彼氏か?薬の匂いがするが」

「フレッドは夫です」

「「なに?」夫?」と結月と被ってしまった。
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