天満堂へようこそ -2-
強くムーにだけ伝われと念じてみたらと言われたので、後でプリン食べていいからと言うと、やったー!と声が聞こえてきた。

外をみると尻尾を振り、起き上がってまだ走って行ってしまった。

「伝わったみたい」

冷めないうちに食べようと肉を切り口に運ぶ。

思ったよりも美味しく、美味い!とつい声に出してしまう。

「このドリアもすっごい海老!それもデカイから当たりだわ。でもこれからテレパシーでムーちゃんと話せれば楽だね」

「うん。いつも独り言みたいだったからなぁ。どうゆう仕組みになってるんだか……」とメンチカツとご飯を口に入れ、がっつく。

「私は薬はフレッド任せだから。何がどう効くのかもいまいちわからないけど。いつも何か草育ててて、ビニールハウスから出てこないと思ったら、厨房で鍋借りて煮込んでたり……わけわかんないからさ、そういう時は放置に限る!」

「結月さんみたいだね」

食事は多かったがお腹はだいぶ満足し、ローズも海老が大きかったと海老好きには良いと満足していた。
食後のコーヒーを飲み、店を出る時に、一応男だから払わせてほしいと言い、支払いをした。
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