天満堂へようこそ -2-
「神崎さん大丈夫かな?」

「何でもできるから大丈夫じゃない?」

と店の近くまで来ると、お客さんがすごい。
道路に飛び出そうにごった返している。

裏口から入り、そっと中を見ると、前にも見た光景が再現されている。
神崎派とユーリ派におばさまが別れ、薬剤師までも駆り出されている。

「なにこれ?」

「この辺のおばさん達イケメンに弱くてさ。
前もこんなことあったんだ。中に入ると危ないから事務所に行っててくれる?」

「え?面白そうだからみたいんだけど。神崎が」

「じゃぁ、ここ休憩室だから。ムーお願いしても良い?」

「いいよ。おいでムーちゃん」

「はい、陛下」

「ローズで良いわよぉ。可愛いー」

「ローズちゃん?」

「そうそう」

「じゃぁ俺はちょっと行ってくるね」
< 51 / 196 >

この作品をシェア

pagetop