天満堂へようこそ -2-
レジ側に回ると結月がのんびりと見物してたので、何事か聞くと、
「前と同じだ。噂が噂を呼びってな。だが、あの神崎。顔色も変えずによくやるもんだ」

「感心してる場合ではないでしょ?フレッドさんは?」

「もう終わったからな、ほらあそこ」と指差す方を見ると、高い位置にある商品を取らされ、荷物もち状態だがにこやかに対応している。
テレビでよく見る神対応というやつだ。

「手伝ってきます」

「いやいい。倉庫の商品補充の方に回ってくれ。私が発注するから」

「わかりました」

それから夕方過ぎまで店はごった返し、閉店前にはまた空っぽ状態に。

品だしを終え、やっと終わったところで焼肉屋に行くことに。

「ここってあの......」

「また無料券もらったんでな」

「知りませんよ?」

「何が?」

「誘われても」

「あぁ、何とかする。無料のが惜しいからな」
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