天満堂へようこそ -2-
「あの仮店長に任せればいいだろう?
それとこれなんだが」と段ボール箱を見せられる。

中には大鍋・中鍋・小鍋に見えるが形が間口の大きい壺にさえ見えてくる。

「は?」

「デザインの元はこれだ!!!」と巨大魔女鍋を手でパンパン叩く。

「これで何を作れと?」

「カレーとか?味噌汁とか?煮るもの全般」

「大量に作って売れなかったら?」

「ドワーフ製だぞ?蓋もついてるし、ちょっと梅干し用に見えんこともないが、耐久性には自信がある!」

ここまで言われたらあとは値段を聞くしかない。

「いくらなんすか……」

「1つ10万円の所三点セットで285000円」

「高っ!」

「ユーリが売るだろ?」

「流石のおばさま軍団も買わないだろー?高いって!」

「まぁ見てろ」

追加で注文とか言いながら結月は事務所へ戻る。
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