天満堂へようこそ -2-

「姫、お久しぶりでございます」とリアムが花束と共に声をかけると、「全くフラフラしやがって」とルーカスは朝袋を手に声をかける。
相変わらずだがこの場合は、普通は花束。
でも相手は結月。
麻袋を選ぶ確率が高い。

「あぁ、やっと戻った。心配かけたな」と二人をつれてきたユーリさんに荷物を預けている。

「なんか違う！」

「奏太？」

「普通花束ってもらったら、うわぁー綺麗ありがとう。ってなるじゃん！麻袋も私のかわりに材料を？ってなるじゃん！なに？その薄いリアクション！もっと女の人らしく......」黙れと言わんばかりに口をリアムに押さえられ、お花畑発言は中止された。

「ユーリ、あの薬持ってこい。ルーカス、すまんが押さえておいてくれ」

「来た早々かよ。お前なんの薬飲まされたあんだ？」

「そうです。よい匂いを通り越してなんと言うかそのお腹いっぱいの匂いになっています」

そのあともだんだん奏太の言葉は乱暴になっていき、結月が無理矢理注射して眠るとやっと大人しくなった。