天満堂へようこそ -2-
「お、お前......聞いたことがあるぞ?人間界ではこういうのボッタクリって言うんだろ?ここまで店も落ちたのかー。もう閉めて帰って......」

ムギュッと口をつねられ、なにも言えなくなるルーカス。
目だけで助けろと言っているようなのでユーリと共に宥めるが、一行に機嫌はよくならない。

「お前は子供か!」となんとか逃れたルーカスだがゼイゼイ言っている。

「姫も無茶言いすぎです。ですが、あのおばさま達に買わせたいんでしょう?ビラはもうできてるんですか?」

「おぉ、リアムちゃんはいいこでちゅねー。」とビラの束を渡す。

ルーカスを無理矢理たたせ行ってきますと出ていった。


「なぁ、ユーリ、あのリアムが怒らずに出ていったぞ?なんか怖くないか?」

「当たり前です!それにあの鍋実際いくらで作ったんですか?とゆうよりはいつの間にと言った方が早いですが」

「天・幻界に行ったときに使いを出しておいた。元手は1セット20幻通過。こちらでの値段に直すと約5万円だな。だから大体29万としても、手間賃入れて23万上乗せしたところで何が悪い!」

「ですからそれが......」

「いいんだ。本日即完売だからな」
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