天満堂へようこそ -2-
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「良いですか?姫に何を言っても無駄です。
このチラシとやらは厄介なのでこうしたら良いのです」

そう言い駅の入り口の屋根の上に乗り、ビラを捨てる。

「お前ばれたら......」

「さて、行きましょうか。あの集団の中に少しいれば良いでしょう」

「行くのか?俺は苦手だわ」

「あなたも同じ命は受けているはすですよ?ルーカス。奏太さんを連れてくるようにと。ですが出来ないでしょう?だったら、また姫に巻き込まれたとなった方のが良いのではありませんか?」

「まぁな。あの薬も効きゃいいんだけど、人間にしては珍しい体質だからな。興味を持たれるのも仕方がない」

「お気づきでしたか?彼は姫と体質から良く似ています」

「あぁ。親父達が欲しがるのも無理はないってな!よし、行くか!」

そう言って二人は駅の前に姿を表し、おばさまの餌食に。


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