天満堂へようこそ -2-
あー、頭がいたい。
何なんだあの薬は!

「気づかれましたか?具合はどうですか?」

「頭がいたいですけど......」

「これを飲め!」

「い......いやだ!」

「ユーリ押さえろ」

はい、と押さえられ、薬が飲みやすいように口まで開けられる。
液体を流し込まれ、蒸せているとすぐに頭の痛みがなくなった。

「あれ?もう痛くない」

「当たり前だ。誰が作ったと思ってる!にしても、少しは消えたか?」

「え?」

「匂いだ!お前はなんだか効きづらいようだな」

「そんなこと言われても......ってなにこのチラシ」

テーブルにおいてあるチラシに目が行く。

あの鍋らしきものの写真と、仕様に値段。
現金のみでの販売になりますので、カード等一切使えません?なんだこれ?と結月を見る。
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