天満堂へようこそ -2-
「そうたくーん。どこー?ゆーりさーん?ひめー?」とムーの声が聞こえたので、結月の部屋に行くと、クンクン匂いを嗅いでフラフラしているムーがいた。

「おい、大丈夫か?」

「うん。お腹いたかったけど。お水がなくって......」

「どうぞ。ゆっくりの方がいいですよ」

「ありがとう」と水を飲み出す。

「ムーさんもお腹一杯飲まされましたから......これからはちゃんと断ってくださいね?確かな薬以外は」

「でも、匂い消さないといけないんだったら......」

「それ以外です!たまに遊びますからね。姫は」

「あの大鍋に入ってたやつって?」

「あれは薬のベースです。あれ自体はビタミン剤みたいなものなので問題ありません」

「色がすごかったから」

「僕も見た。グツグツグツグツって!」
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