天満堂へようこそ -2-
「ドッグランの先だって。で、いつもは左回りから行くから、右回りなんてどうだ?距離もそんなに変わらないみたいだし」

「うん。初めて行くねー」

「よし、行こう」

暫くは誰にも合わなかったので声をだしてムート話していたが、やはりジョギングの人は多い。
半分ほど進んだところで、水飲み場があったので、上からは俺が、下からはむーが水を飲み、椅子があったので休憩する。

「なんか、こっちの方が遠く感じないか?」

「んー?そうかな?何時もなら遊ぶところについてるよね?」

「だろ?」

「奏太君おじいちゃんみたい」

「まだまだー。行くぞー!」

そう言って歩くこと15分。
森が多いとは思ったけどこれ外回りだな。
やっと池の辺か。

「ねーねー。鳥さんいっぱいいるよー」

「あー、あれはボートだ。白鳥の形してるけど、自転車みたいに漕いで進むんだよ」

「あれは何?」

むーが興味を示したのはただのボート。
既に何人かが釣りを楽しんでいる。
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