天満堂へようこそ -2-
「でもいきなりどうしたんですか?」

「天界でも探してるんだけど手がかりがなくて、ムー君に話を聞けたらと」

「僕知ってることはもう話したよ?」

「魔法陣の形は覚えてないですか?」

「天井だったから僕見えなかった。ユーリさんに聞いたら?」

「幻界の魔法陣だそうで教えてもらえないのです」
そう言いながらもムーに甘く、おやつを沢山あげている。

「ムー、あんまり食うと晩飯食えないぞ?」

「奏太くん日曜日しかくれないじゃん!」

「プリンはな」

では失礼してとリアムがキッチンに行く。
来た時は材料を空っぽにして帰っていくのだが、三日分の材料で1週間分作って行ってくれる。

「毎回すいません」

「いえ。趣味のようなものなので。それに人間界の食材はたくさんあって面白いですからね」
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