天満堂へようこそ -2-
「一番気を付けておかないといけないことはなんだか分かるか?」

「何?」

「人の姿に近ければ近いほど力を持つもの。そいつらからは狙われやすい。
結月はまだ気づいてないだろうが......人の良い奴程気を付けろ。今はそれだけしか言えん」

「よってくる奴と人の良い奴か......その時になったらわかるのかな?」

「寄ってくる奴はわかるだろうな。でだ、人間界で昔に一度見たんだが、重いボールを投げて棒を倒して遊ぶものがあるだろう?あれがやってみたいんだがな」

「え?重いボールってボーリング?」

「見たらわかると思う」

そう言われたので携帯で検索し画像を見せる。

「そう、これだ!ずっと気になっていたんだ!この辺りにはないのか?」

「え、駅の方にはあるけど」と言いながらも、目をキラキラさせて話しているルーカスがとても怖い。
早く行こうとさっさと歩いていってしまうので、仕方なく着いていくがルーカスなりの気の使い方なのかとも思って、付き合うことにした。
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