夕日とキミとワタシ【中編】
始業式が終わり、クラスでのHR。






クラスはなんだかんだで盛り上がっているのに、あたしは1人ボーッとしていた。






領も蓮もいないこのクラスで、あたしはやっていけるのだろうか…


そうだ、わたしは2人に頼りすぎてたんだ…






「柚依ーっ!帰ろうぜ!!」





いつの間にかHRは終わっていたらしく、クラスのドアのところには蓮が立っていた。




とりあえずたちあがろうとすると、クラスの女子たちがドッとあたしの前に群がった。






「ねぇ!あの子今村さんの知り合い!?」



「てか柚依って呼び捨てだったよね!彼氏?」



「嘘ーっ!めっちゃカッコイイじゃん!!」



「名前なんてゆーの!?」





一気に質問攻めされた。





「あのー、彼氏でもなんでもないし、ただの幼馴染だから…。じゃあっ」




「えっ!名前は!?」




「俺G組の森下蓮!そんじゃあみなさん柚依のことよろしくー!バイバーイ!行くぞ、柚依っ」



「うっ、うん!」









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