夕日とキミとワタシ【中編】

A組は、見事に知らない子ばっかりだった。





とりあえず黒板に書かれた座席表を見て、


自分の席に座る。






すると後ろの席の子にトントンと肩をたたかれた。




振り向くと、顔の整った男の子が座っていた。






「今村柚依ちゃんだよね?」



「そうだけど…、なんでわたしのこと?」




「1年のとき委員会が一緒だったんだんだよね。

あ、俺本田稜!稜って呼び捨てでいいからさ、よろしく!」



「う、うんっ…」







稜か…






漢字は違うみたいだけど、領と名前は同じ。






なんか呼びにくいな…










< 8 / 10 >

この作品をシェア

pagetop