夕日とキミとワタシ【中編】
「クラス別れちゃったんだ、
あの仲よさげだったヤツと。
なんだっけ?森田?」
「森田じゃなくて、森下…」
「あぁごめん、ゴメン。森下と」
「そうなんだよね。蓮はG組で端と端なんだよねー。
まぁうるさいのがいなくなってよかったけどっ!」
「森下と付き合ってるの?」
「えっ…?」
そんな率直に聞かれると思わなかった。
確かに蓮とわたし、もちろん領も仲いいけど、そんな風に考えたことはなかった。
もちろん2人だってわたしのことそんな風には思ってないと思うし…
「あっ…、あのただの幼馴染だよ!そんな風に考えたこともないしっ…!」
「そっか!よかった!」
そのときはまだ、本田くんが“よかった”といった意味に
気付いていなかった…