難波少女、千佳

苦しみ

―2年前 中学2年

「だよね~あいつウザイしぃー」


うちは中2になってから、ギャルになった。
きっかけは、雄介。

つまり、うちの今の彼氏。

なんでかって?彼氏がギャルのほうが好きって言うたから。ただそれだけ。

髪は金髪コテで軽く巻いて、化粧は濃い。

イメージはさばさばした感じ。

今は放課後。いつものように、みんなで話してる。
もちろん、春もおるで。



「お~いっ、千佳帰んぞ。」

教室の入り口から雄介が顔をだして、大声でうちを呼んだ。


「あっ、雄介じゃん。いっといでよ~ラブラブカップル♪」


冷やかされた。うちは、冷やかし嫌いって知ってて毎回こんなことをみんなに言われる。



「うっさいから。あっ、雄介ぇ。今行く~」


少し甘えた声で言うた。


「おうっ、早くしろよ?」


「はぁい。」

いつものような会話で学校を出た。




うん、そうこのときまではいつもどおりやってん・・
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