難波少女、千佳
―放課後
今日は時間が経つのが早いなぁ~
「う・・爽!!」
「あ?何だよ。」
「お前気をつけろ。素を出すな!!他にも人居るんやで。」
「わぁってるよ。」
「やれやれ、本当にわかってるんだか・・」
ため息交じりで話す、幼馴染の祐樹(ゆうき)。
別に俺も好きで二重人格な訳じゃ、ねぇんだけど。
俺は俺で、家庭の事情があるんだよ!!
「で?何だよ。」
「え?何が!?」
はぁ?こいつとぼけてんのか。
さっき、俺のこと呼んでたやん!!
「もうええし、何もないんやったら帰る。」
「ちょ、ちょぉ待ってって。」
「はぁ、何だよ。俺は用事があるんやけど」
早く保岡に早く会いたいねんけどっ
「保岡さんのことだろ?」