難波少女、千佳
「まじで、隙ありすぎやから」
ニヤッと笑う爽君。
「っっ、ばか。それより、うちの質問に答えてや!!」
半分やけになりながら言うた。
「ええで。俺は、お前の彼氏。」
はぁぁ!?ありえない、ありえないから!!
「え?意味わからへん・・」
「そのままやけど?」
と、裏がある笑いを浮べる。
その笑顔アカンって。カッコよすぎやねん。
「絶対違うやろ。」
「なぁんや、記憶喪失ちゃうやん。」
いや、そういう問題とちゃうねんけど。
まず、まだ記憶戻ってないし・・
「分かってるって。記憶戻ってないんやろ?」
なんでも分かってるみたいな、顔で見つめてくる。
「分かってるなら、変なこと言わんといて。」