難波少女、千佳


「なんやてー!」



そういうと、全速力で春を追いかけて、捕まえた。ほんで、春ちゃんの苦手な場所、首筋をすー
と指でなぞった。



「勘弁してやー、それだけは苦手やねん。あーぞくぞくするぅ。」



「春のまけ!今日もうちの勝ちやな。本間弱いなぁ、首筋。」



と、またもやニヤリ。こんな、うちってSなんかな?!!



「・・・だって、苦手やもん。はあ、もううちら中学かぁ。早いな。クラブ何はいるか決まってないねんけど。やばくね?」



春はいきなり、話題を変えた。



「もう、やめてよー。おばさんの世間話を聞いてるみたいやん。あ!うち、クラブ何はいるか決めたで。」



「え~、何々??」



「さぁ、なんでしょう。」


「んー、ちょっとまってや。言うたらあかんで。あ!!わかった!料理クラブ?」




「ううん。違うで。正解は・・・・。」



「あー!言うたらあかん!もしかして・・・、帰宅?」



「そう!そのまさか、帰宅部に入るねん。部活入るんだるいしぃ~」



「えー、チーは力強いからラグビー部かと思った。」



「はー!?なにそれぇ。ひどいわぁ。じゃあ、春ぴーは・・・うーん・・あ!女子バスケットボール部!」


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