BRASS!
第1章 部活
「ねぇねぇ、部活どーする?」
「女子力あげたいからぁ〜家庭科部!」
「サッカー部だろ」
中学に中学してから1ヶ月___。
クラスでは部活の話題でもちきりだ。
「ゆめかは何にするの?」
私は……正直この話題にうんざりしている。
「えー……入らなくていいやー。めんどくさい。」
「ありえないっ!青春しなくてどーすんのっ!」
みなみが信じられないといったような目で見てくる。
みなみは小学校のときからのおさななじみで、昔から仲が良い。
面倒見が良く、なにかと頼れる存在だ。
そのとき、
「おーい、東雲、日直だぞー」
と先生に呼ばれた。
「あっ、やば!」
急いで職員室にむかったが、内面みなみからうまく逃げられてほっとしていた。
始業のチャイムが鳴った。
急がないと。そう思ってせまい廊下を走り出した。