君と罪にキス【加筆修正・番外編追加】


毎日、放課後に残れる人は残って準備を進めていく。


お化け役の人達と米原君、美佳ちゃんがお化け屋敷について具体案を細かく練っていって、それにあわせて各担当足並みをそろえつつ作業。


装飾も1つ、また1つと完成してだんだん全体像が見えてきた。


この調子で進めていけば結構完成度の高いお化け屋敷になるんじゃないかな。


「あ、段ボールない」


「こっちにも新しいやつないよ」


「私持ってくるね」


「香里ーありがと!」


集積所から集めたり持ち寄ったりした段ボールをとりに廊下に出て数枚抱える、と。


「香里、持つよ」


「……裕貴」


私が抱えていた段ボールを軽々と持つ。


「裕貴、今日部活はないんだっけ」


「月曜部活ないから放課後も準備手伝える。これ、装飾のとこにおいておけばいい?」


「うん、ありがとう」


変わったのは私と伊織君の関係だけじゃない。裕貴ともだ。


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