君と罪にキス【加筆修正・番外編追加】



涙を流しながら必死で訴えかけてくる森野さん。その涙は、とても、綺麗で。


でもごめん。俺が愛してるのは亜紀なんだ。


2人で、約束したから。ずっと愛し続けるって。


俺だけ別の人を好きになるなんて、あり得ないよ。


俺と森野さんの関係はこの日で終わった、と思ったけどそれからも森野さんの言葉と表情がふとした瞬間フラシュバックする。


無意識のうちに森野さんを見ていて、文化祭で準備してるときも足を痛めたってすぐ分かった。


ケガしてるって思ったら勝手に身体が動いて、ただただ心配で保健室に連れていったり。


森野さんが笑ってると、つい目で追ってしまう。


でもその後必ず、『愛してるよ』と微笑む亜紀の顔が浮かんだ。



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そうこうしてるうちに、文化祭1日目を迎えた。


皆で頑張って作ったお化け屋敷に、すでにお客さんが並んでくれている。


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