君と罪にキス【加筆修正・番外編追加】
「言いたくないなら、無理に言わせようとは思わない。大体見当はついてるし」
察しがいいところは類の長所でもあるけど、今はそれを発揮しないで欲しい。
「でも、疲れてるときはちゃんと休め。返事」
「はーい」
「よろしい。宣伝もお客さんの相手もほどほどに。休憩の時間はしっかり休むこと。じゃないと明日の後夜祭までもたないぞ」
「分かってる、ありがと」
「ん。じゃあ戻るか。俺あと少ししたら中の接客しなきゃなんだよな」
「俺はまだ宣伝。頑張れよ喫茶店」
「売り上げに貢献してくる」
死角から出て賑わってる2年の階に戻り、お互いの仕事のために分かれた。
「あ、いたいた!伊織、宣伝お疲れ様」
声のする方を向くと森野さんの友達の関さんが魔女らしき格好で受付にいた。
純和風のお化け屋敷っていうコンセプトはどこへいったんだ。