君と罪にキス【加筆修正・番外編追加】
皆と一緒に笑って、大きな声を出していれば気にせずにいられる?
「俺と結衣、尚央は受付と中の手伝いするから2人は宣伝頼める?」
「うん、いいよ。宣伝のコツ掴めたから」
「俺もいいよ」
再び宣伝に使っていた看板をそれぞれ持つ。
「外はステージ企画もフィナーレで人多くて動きにくいから、中でやろう」
「なるほど。じゃあ私は1階から宣伝、伊織君は3階から回ってく?」
「それで最後2階で合流できるようにしようか」
この方法が1番効率いいし、俺達の気持ちの面でもこれが合ってる。
3年生は受験を控えてるから出し物は展示のみなせいか、他の階に比べて雰囲気が落ち着いている。
「あっれー、伊織じゃん」
ひょこっと教室から顔を覗かせたのは、いつも遊ぼうと誘ってくれていた先輩。
「宣伝してるんです」
「お化け屋敷やってんだ?いいね~」