ツンデレ地味子の両手に華?!
☆地味子はツンデレ?!
…神様は意地悪だ。

朝、身支度を整える為、鏡に映った自分を見て、思わず大きな溜息をつく。

黒髪のロング。髪はサラサラでそこだけは誰にも負ける気はしない。

でも、顔は、…可愛くない。

いわゆる、『ブス』という部類だ。

薄くファンデーションを施し、サッとメガネをかけると。

戦闘態勢に入る。・・・目が悪いわけじゃない。

でも、この顔を隠す為には、この黒縁メガネが私には必要不可欠。

「ハア…ぁ、ヤバ」

ふと、鏡に映った掛け時計を見て、慌てて立ち上がると、無造作に携帯をカバンに突っ込み、家を飛び出した。

ガチャガチャッと鍵をかけた。


「おはよ、美野里(みのり)」
「ウワッ!・・・おはよ、たけちゃん…でも、急に挨拶しないでくれる?心臓に悪い」

私の言葉に、たけちゃんは、フッと笑って、私の頭を無造作に撫でた。

私は必死に抵抗し、やっと解放されると私は乱れた髪を直しながら、ふて腐れた顔で歩き出した。

< 1 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop