ツンデレ地味子の両手に華?!
お昼を済ませた私達は、自販機で飲み物を買うと、オフィスに戻った。

そして、午後の仕事に取りかかる。

わからないながらも、おしえてもらいながら、何とか仕事をこなしていく。

定時が過ぎてることにも気づかず、仕事に集中していた。

「美野里…みーのり!」

「うわっ!…な、なんですか、星野部長」

突然の声かけに、驚きすぎて心臓がうるさい。

私は何とか自分を落ち着かせようと深呼吸する。

「…うん、もう仕事終わりだろ?今夜、美野里の歓迎会しようとおもってるんだけど、もちろん暇だよな?」

そう言って満面の笑みのたけちゃん。

その笑顔は、逃げるなよ?と言ってるようで。

私は作り笑いで頷くしかなかった。

歓迎会は、案の定疲れるものだった。

ただでさえ人見知りなのに、こんなに沢山の人の中にいなければならないのは、苦痛以外のなにものでもない。

一次会だけで、なんとか理由を作った私は、その場を逃げ出した。

公園の噴水脇に腰を下ろし溜め息をつく。

そして、顔をあげれば、沢山の人達が行き交っていた。

「…みんな、綺麗な人ばっかり」

そう言って、また、溜め息をつく。




『…私も綺麗になれるかな?』


誰にも聞こえないように、小さな声で呟いた。




「…俺が綺麗にしてやろうか?」

「…?!」

突然の言葉に驚き見上げると、そこには超絶イケメンな男が私を見下ろしていた。
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