My・ガール☆

それは優しい子守歌

木漏れ日が気持ちいい昼下がり。


カツカツと黒板を叩くチョークの音が静かに響く僕らの教室。






六限目の今は、まだ30も半ばというのに頭のてっぺんが糸を引いたように薄く後ろ姿がまるで可哀想なチャーリーの日本史だ。




チャーリーと言う名はあのチャーリーブラウンに似ているとかで、間違いようもない純日本人。



僕には小人かなにかを連想させるんだけど。






チャーリーのたんたんとした抑揚のない声は絶妙な効果をもたらし、もうすでにクラスの半分がつぶれてる。




多分皆、テストも近いし夜更かしとかのせいだろうけど、なによりも睡眠を優先させる僕の目はこれ以上になく冴えている。





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