My・ガール☆
柏木さんはカウンター越しからホールを覗いて



「可愛い子ねー名前は?」

「悠です」



ちなみに自慢の彼女です、というのはさすがに恥ずかしかったしからかいの種になること間違いなかったから心のうちに留めておく。



「ふぅん…あれだけ可愛い彼女をもつと大変ねーほら、さっそくナンパ…」




そけまで聞いてバッとカウンターから身を乗り出すと一人座る悠に声をかけて一緒に座ろうとする、チャラチャラしたいかにも軽そうな男が見えた。




なっ――僕の悠に!



僕はすばやく盆にグラスと柏木さんが持ってきたオレンジマフィンを奪うように取り上げた。




「3番テーブル、行きます!!」

「…それ、5番テーブルなんだけど(怒)」





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