My・ガール☆
「やっぱりここか、拓斗」





突然降ってきたその声に、でも僕は振り向くことなく答えた。




「ん?なんだ、実か」

「なんだって、俺で悪いのかよ」





鼻にかけてくくっと笑うのは実の癖。



僕と実の関係は「友達」ではすでにおざなりで「親友」では美学すぎ。「悪友」がぴったりな、そんな関係。




「おお~やってるやってる、水泳部」

「変態」

「…お前だけには言われたくねーよ」



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