お兄ちゃんの所為

未定

兄と高橋浩介

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鈴村 喜一(ｽｽﾞﾑﾗ ｷｲﾁ)



私には、１人の兄がいる。

年の差は１３歳。

私のパパの連れ子だったらしい。


私は家族みんなと血が繋がっているけど
ママと兄は繋がっていない。

だからといって、問題もなく
私たちは幸せに暮らしている。


周りから見ればごくごく普通の家庭だ。


‥兄がヤクザということを除いては。




『真由のお兄ちゃん
相変わらず人気者だねー‥！』


「あは、ははは」


‥最悪。


私の靴箱にはラブレターがどっさり。



それも、全部、




兄宛てのラブレターが。



「私は関係ないっつぅーの!!!!!!」



毎日毎日持って帰る私の身にもなれよな!



兄は私の通う学校の卒業生。

なんでも革命を起こしたとか‥


何やったんだ、お兄ちゃん!!!!



それからこの学校やこの町で
兄は伝説の男になっている。



確かに兄は高校時代ヤンキーだった
‥ような気がする。


そのときの私は４歳だから
あまり記憶がないんだけれど‥



『‥お兄ちゃんのバカ』



その兄の所為で今、
私はすごい苦労をしている。




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