-宙の果て-
星狩りゲーム(ステージⅠ)-three years ago
「へぇ、来てくれたんだ」
桜の木の枝に昨日と同じように座っていた彼は、私と目が合うなり目を細めてそう言った。
手にはこれも昨日と同じく、太いロープが握られている。
私のことなんか眼中に無いようなその態度に、些かの不満を覚えて反論した。
「……何ですか、それ。自分で来いって言っといて、まるで私が来たのが予想外みたいじゃないですか」
「ん、だって予想外だったもん」
彼は悪びれもせず、幹に持たれて欠伸をしている。
むぅ、折角来てやったのにその態度は何!?
私は軽く頬を膨らませながら怒りを態度にだし、大股で桜の木の下まで歩いていく。
そのまま彼の座っている枝をつかむと、力任せに揺らしてやった。
当然、彼は慌てふためいて木の幹にしがみつく。弱冠涙目だ。ざまあみろ。
怯えている彼を見ているとなんだか楽しくなって(私、結構サディストなのかもしれない)私は調子にのって右手を振り続けた。
「ちょっ、マジで勘弁!謝るから止めろよ!」
男性の、低く怒鳴るような声に私は少し恐怖を覚えた。今まで異性と仲良くしたことなんてなかったから、男の子に怒られる、なんて状況には遭遇したことがなかったのだ。
「ご、ごめんなさい……」
桜の木の枝に昨日と同じように座っていた彼は、私と目が合うなり目を細めてそう言った。
手にはこれも昨日と同じく、太いロープが握られている。
私のことなんか眼中に無いようなその態度に、些かの不満を覚えて反論した。
「……何ですか、それ。自分で来いって言っといて、まるで私が来たのが予想外みたいじゃないですか」
「ん、だって予想外だったもん」
彼は悪びれもせず、幹に持たれて欠伸をしている。
むぅ、折角来てやったのにその態度は何!?
私は軽く頬を膨らませながら怒りを態度にだし、大股で桜の木の下まで歩いていく。
そのまま彼の座っている枝をつかむと、力任せに揺らしてやった。
当然、彼は慌てふためいて木の幹にしがみつく。弱冠涙目だ。ざまあみろ。
怯えている彼を見ているとなんだか楽しくなって(私、結構サディストなのかもしれない)私は調子にのって右手を振り続けた。
「ちょっ、マジで勘弁!謝るから止めろよ!」
男性の、低く怒鳴るような声に私は少し恐怖を覚えた。今まで異性と仲良くしたことなんてなかったから、男の子に怒られる、なんて状況には遭遇したことがなかったのだ。
「ご、ごめんなさい……」