その恋、あと3センチ
放課後、いつものように先生の教室で2人。
「じゃあ仕事がない君に朗報です」
「だから声...」
「はいはいはいはい。
今日は、とことん俺のパシリになってもらいマース」
先生はそう言ってぱちぱちーと自分で拍手した。
はい?
「なにが朗報なんですか...」
「ん?だっていつも好んで放課後掃除やってみんなにパシられてるんでしょ?
だからパシってあげようと思って」
先生は極上の笑顔で言った。
.....ほんとに大人として、いや人としてどうなんだろうこの人。
べつに好んでやってるわけじゃないし。