その恋、あと3センチ
ただそうすれば丸く収まるし、私も別に苦じゃないってだけ。
「...はぁ。
何をすればいいんですか?」
「随分あっさりだね」
「...なれてますから」
いろんな意味で。
もう押し付けとかパシリとか、学校とバイトで慣れまくってる。
私は自分に呆れて少し笑った。
「....」
「?なんか言いましたか?」
先生はなにかボソッと言った、と思った。
「へ?なんです?」
気のせいか。
「なんでも」